#1 益 春菜  物語
2008年 全日本モトクロス選手権レディスクラスチャンピオン


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★当ブログは益春菜選手が執筆/管理しているものではありません

益 春菜選手の活躍を様々な角度から紹介させていただきたいと思っております
更新は断片的、不定期となります
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2009.03.08  いよいよ来週!開幕です!! <<00:01


開幕03

2009開幕ポスター
春菜ファン、MXファンの皆様、いつもアクセスいただきありがとうございます。
しばらくの間、『物語』を中断させてしまい、お詫び申し上げます。
まだまだ、春菜選手の物語は続きますので、どうぞよろしくお願いいたします。 crew OHG

09開幕02
今シーズン、春菜選手はレディスクラスにてV2目指して万全の体制で挑みます。
また、激戦のIBクラスにも#76にて参戦いたします。
両クラス併せて、ご注目、ご声援よろしくお願いいたします。
09開幕01
開幕の舞台は、温暖な九州熊本。阿蘇山麓のHSR九州です。
昨年は、足を骨折してしまいました。
決勝出場はドクターストップとなりましたが、自身の意志により出走。
あろうことか、優勝のチェッカーを受けたのでした。
激痛に耐えながらの絶妙なマシンコントロール、1勝への強い執念が今シーズンの#1プレートへと繋がりました。

お近くの方、どうか開幕戦を生でご覧ください。
パドックでは、チームトラックの『通称・赤トラ』が目印です。
そこに春菜選手は居ます。テレビ出演(TBS/金スマ)のまんま、彼女の勇姿&笑顔を、ぜひご覧ください。

09開幕04



No.17 / モトクロス / Comment*2 / TB*0 // PageTop▲

2009.02.01  益 春菜/栄光への軌跡 【6】 ”あの日の近畿戦”  <<12:44


近畿戦013
05年、この年の開幕戦も名阪スポーツランドだった。
どの大会も、全日本選手権開催前には各ブロックの地方戦が開催される。
ローカル戦ながらIB~IAトップライダーのほとんどがこの前哨戦に参戦するため、たいへん興味深い一戦となる。
まして、開幕直前とあって、各ワークスチームは本番さながらに開発スタッフまでも顔をみせる。


近畿戦007
3月とはいえ、路面は凍結し周囲は雪化粧。
名阪国道沿いの山間部にある名阪スポーツランドの気温は0℃だった。
春菜は、レディスクラスにCR85、IB125&オープンクラスにCRF250を持ち込んだ。
昼前には陽が射し、雪が溶けたコースはドロドロとなっていく。


近畿戦001
極寒の中、最悪のコンディションながら、一時帰国で参加した成田亮は、さすがにケタ違いのスピードをみせていた。
近畿戦002
この前年、成田はセキレーシングモトロマンに所属し、プラィベーターながら全日本選手権IA250クラスのチャンピオンを獲得していた。
05シーズンは単身渡米し、AMAスーパークロス、ナショナルで活躍することとなる。



近畿戦010
まだ春菜は、セキレーシングモトロマンのメンバーではなく、系列チームのクラブモトロマンに所属していたが、活動そのものは父と二人三脚。愛犬ジュンも遠征に加わり、明るい笑顔で開幕に備えようとしていた。
通常の練習は、オフビレがメインであり、全日本開催のコースまで事前練習に出向くというのは、
父の勤務の関係もあり時間的に不可能だった。
寒く、コンディションも最悪ながら、春菜は慣れないコースを走るのが楽しかった。
ほっぺを赤らめ、ブルブル振るえながらも「やるぞっ!」と意気込んでいた。


近畿戦006
前哨戦であるため、リザルトはまったく気にせず、本番を見据えながら走るのが目的だった。
近畿戦004
ところが、レディスクラスではフィニッシュジャンプからコースアウト転落。
身体のダメージは少なかったものの、あわや、凍りついた水溜まりに飛び込むとこだった。
近畿戦009
IB125クラスでは、オープニングの混乱の中、深いワダチにすくわれ転倒。
後続車に突っ込まれ、続々と轢かれてしまった。
近畿戦005
IBオープンは最も悲惨だった。コース奥の高速セクションで転倒し、全身に大きなダメージを負ってしまう。
顔も頭も踏まれてしまった。
転倒直後、意識はしっかりしていたが動けない。全身が痛かった。しかもマシンは重い4スト250。
85ならまだしも、降りしきる雪の中、ドロだらけのマシンを起こしてキックするだけでたいへんな体力を要した。
ピットエリアから最も遠い所。父の助けなんか待ってられない。なんとか戻らなければ。
オフィシャルに救援されながらもエンジンを始動させ、最後の気力を振り絞って、なんとか父の元までたどりついた。
近畿戦012
レースはとっくに終了しており、ようやくスタート地点のピットエリアまで戻ると、ヨロヨロと倒れてしまうほど、全身のダメージは大きかった。傷めているヒザも悪化させてしまった。
パドックに戻ると、痛いも寒いもなく、ただ”放心状態”となった。

結果的に、この近畿戦は何の収穫もない遠征に終わった。

近畿戦011
幸いにも、救急で病院に搬送されるほどではなかったが、どうしてハタチそこそこの娘が、
ここまでズタボロになりながらも戦うのか…。


No.15 / モトクロス / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2009.01.06  益 春菜/栄光への軌跡 【5】 ”決戦の刻” <<04:41


IA2ヒート1の表彰式が終わると同時に、プログラムはレディスクラス決勝へ向けて進行する。
全日本選手権の場合、次のレース(決勝ヒート)出走者は、予選結果順にウエイティングエリアで待機させられる。そこは、スターティングゲートの真後ろであり、並びは「速い者順」に横一列だ。
極めてわかりやすい絵面である。
決戦の刻001
オフィシャルの合図により、速い者から順に一人づつマシンを押してグリッドに向かう。
最初にグリッドに入ったのは#1鈴木沙耶選手。中央のボックスから1台空けて陣取った。
予選が2組あった場合、それぞれ1位のライダーから順にグリッドを自由に選択できる。
予選B組でトップの沙耶選手がベストタイムをマーク。春菜は予選A組でトップながらタイムでは一歩及ばなかった。春菜は沙耶選手から1台置いてイン側にマシンを並べた。
決勝進出30台全員がグリッドにつくとサイティングラップでコースを1周する。
最終的なコース状況の確認だが、春菜は余計な事は考えたくなかったので、いつもより速度をあげて周った。今にも破裂しそうな心臓は悲鳴をあげていたが、そこそこのスピードで走ることによって何とか抑えることができた。
というより、このサイティングラップ時、何を思い、何を感じていたか、記憶は一切残ってないという。

スタート2分前のボードが掲げられ、いよいよ正念場…。
極限の緊張から、頭の中は真っ白になっていた春菜。
『1位でゴールしたい』『いや、絶対に1位で決めてやるんだ』という強い決意。
それ以外何もなかったが、不安な気持ちもまだ少しだけ残っていた。

15秒前のボードが出た時の記憶は今でも鮮明に残っている。
「やるだけやってみよう。これから走るのは私なんだ。私のレースなんだから。結果はどうなっても、自分で受け止めればいいんだ」と、スターティングマシンのバーにだけ意識を集中させた。
春菜、沙耶選手が選択したグリッドは、名阪では王道な位置。
互いにギャンブルは避けていた。
他のどのクラスでも予選上位者は、この辺りから若干イン側までを選択してホールショットを狙う。


14時27分33秒。運命のバーは倒された。
決戦の刻002
決戦の刻003
春菜はいつものように正確なタイミングでスタートダッシュを図る。
4スト150Fを得て以来、スタートには絶対的な自信を持っている。
自信の裏付けは、練習量だった。理屈ではなく身体がマシンを加速させる。
沙耶選手は隣のライダーに絡まれ、トップ集団から遅れてしまっていた。
決戦の刻004
春菜の視界には、誰もいない。このまま1コーナーを抜ければトップだ。
ところが、春菜より4台イン側グリッドを選択していた#100安原さや選手が、ストレート後半で抜群の伸びをみせる。
春菜に並ぶどころか身体半分前に出た。
決戦の刻005
さや選手は突っ込み鋭く1コーナーで春菜のインを押さえた。
春菜は「やばっ!ホールショットやられた」と思った。
決戦の刻006
しかし、「やられた」と判断した瞬間から冷静になることができた。
決戦の刻007
さや選手は巧みに1コーナーをさばく。理想的なラインから、アウトに膨らみながらスピードを乗せていく。
春菜はフルブレーキングを解放し、さや選手のアウト側に向かって加速した。
アウトから抜けないのは承知の上。しかし、このまま、さや選手の真後ろにつけたのでは、右昇りとなる1コーナーでは十分な加速が得られない。
ライダーの本能からか、瞬時にマシンをアウトに振る。全開で大きなRを描きながら加速するが、あいにくアウトラインの路面はサンドが柔らかく、思ったほどの加速は得られなかった。
続く2~3コーナーでも、さや選手の前に出られないままのオープニングとなってしまった。

『惜しい。出られなかった』のように映ったのだったが、それは違っていた。
春菜は、スタート直前までの緊張がウソのように冷静になっていたし、身体の動きも軽かった。
逃げるさや選手の動き、轍、ギャップ、石ころ一つまで、いつもの何倍もよく見えていた。
「あの時、もし、スタートからすぐにトップになってたら…。ダメだったんじゃない?」と笑いながらレースを振り返る。


ライダーなので、いつ何時でも前車を抜く気構えはある。
しかし、このオープニングから2周目にかけて、焦る気持ちは皆無だった。
熱い戦闘意欲は『待つ』に変わった。
決戦の刻008
「終わった今だから言えるんだけど(笑)。あの時はホント、集中できてたかなァ。仕掛けるタイミングを計るとか、際どいとこ狙うとかじゃなくて『空いた(ラインが)ら抜こう』って思いながら走ってて。いつもの私なら焦っちゃってジタバタしながら仕掛けまくり?だったかも」と、誰よりも楽に序盤周回を重ねていた。
さや選手との距離は適度に計りながらも、スキさえあれば、その瞬間を捕らえる準備を整えていた。さや選手のペースも決して遅いわけではなく、ウデアガリもあるにはあったが、いつものようなパンパン状態ではなかった。
そして3周目、コース中域の轍の掘れているセクションで、さや選手のインが空いた。
春菜は、すかさず次のコーナーでフロントタイヤをイン側の轍に滑り込ませた。

あっさりとトップ進出を果たすと、ソコはもう200%自分だけの世界だった。
決戦の刻009
まだ、3周目ということもあって周回遅れもいない。
コースコンディションは最高で、ホコリも泥水もない。
まるで、春菜のためにお膳立てされたような空間だった。

何も余計なことを考えず軽快に飛ばした。
いつになくマシンが軽かった。
しゃかりきに全開じゃないのに、滑らかに景色が流れていく。

気持ちよかった。

事実、5周目にベストラップを刻んでいるように、トップにたってからの春菜は、08シーズン、いや、これまでのレースキャリアで最高のライディングをみせていたのかもしれない。


決戦の刻010
レース中盤、春菜は、トップ独走の快感を味わいながらも、どうしても気になることがあった。
女王・鈴木沙耶のポジションである。

春菜の背後には先ほどパスした、さや選手がそのまま追従してきている。
後ろを振り向くまでもなく、沙耶選手がまだ迫ってきていないことが春菜の心を揺さぶった。

「沙耶ちゃん、どうしちゃったの?。まだ来ないじゃん」と。


決戦の刻011



No.14 / モトクロス / Comment*1 / TB*0 // PageTop▲

2009.01.03  ☆謹賀新年☆ <<19:36


謹賀新年
明けましておめでとうございます。
物語の更新は不定期となりますが、
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。      crew OHG

春菜選手の近況はコチラです。


No.12 / モトクロス / Comment*0 / TB*0 // PageTop▲

2008.12.31  管理人より <<17:05


MXファンのみなさま、春菜ファンのみなさま、よいお年をお迎えください。 2008,12,31crew OHG

大晦日



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